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ある天文学者の恋文

エイミーは大学院で天文学を学んでいる。その授業中、天文学の権威である恋人が亡くなったことを知る。
妻子ある相手ではあったが、心から愛し合っていたはずなのに、彼は何も言わずに死んでしまい、葬儀すらすでに済んでしまった。
しかし彼女の元には「君を見捨てはしない」と、生前と変わらず手紙や花束、DVDが届く・・・


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これは愛し合っているふたりの間だからいい話になるわけで、そうでなかったらこの教授、ただの変態ストーカーオヤジです。
渋くて甘いおじさま、ジェレミー・アイアンズが演じるからこそ哀愁が募るわけで。
娘と歳の変わらない愛人の思考・嗜好、行動パターンを完全に把握し、いくつもの「もしも」に備え、彼女あてのメッセージを病身をおして綴る。
これを愛と見るか偏執と見るか・・・
まあそこは手練れのジュゼッペ・トルナトーレ監督。
キモチワルイの境界線ギリギリを攻めつつ、主人公の再生の物語にまとめ上げている。

教授の娘がエイミーに「わたしはここまで愛されたことはない」という台詞によって、観客はちょっと薄気味悪い、エイミーは却って気の毒じゃない?から「わたしだってそうだ!」「エイミーうらやま!」という気持ちにさせられる。

だからってやっぱり。
死んでからも恋文が届くなんて、わたしはちょいと御免だなぁ、などと思ったり。

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エイミー役のオルガ・キュリレンコは大好きな女優さんのひとり。
彼女と言えば、やはりこの映画だと思います、はい。
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