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ネオン・デーモン

ドライヴのニコラス・ウィンディング・レフン監督が、今度はモデル業界の狂気を描く。

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16歳のジェシーは田舎からひとり、モデルをめざして都会に出てきた。
ネットで知り合ったディーンに撮影を依頼し、宣材写真を持ってモデル事務所へ面接に行くとすぐに採用、とんとん拍子に仕事が決まっていく。
それを熱のこもったまなざしで見つめるメイクアップアーティストの女性と、嫉妬を膨らませていくモデルたち。
そして純朴そうに見えたジェシーが、その毒に当てられたように、奥底に眠っていた野心を目覚めさせていく。

いわゆる「スタイリッシュ」な映画がお好きなかたにはおすすめする。
撮影現場の色彩の毒々しさ、バカバカしいメイク、雲海に漂っているかのような真っ白なスタジオから一転して暗闇に落ちるさま。
フラッシュが繰り返されるショー、刻々と代わる女たちの表情・・・
面白いシーンには事欠かない。
が、まあ好みは大きく分かれるだろうなぁ。

ジェシーが覚醒するシーンがあるのだけど、これが何を意味しているのか、この情景のどこにジェシーを覚醒させる力があったのかがピンとこなかった。
己の美しさを自覚している、ということと、「皆がわたしをうらやましがっている、わたしになりたいと思っている」という驕り(というよりは狂気か)は、似ているようでいてまったく違うものなのだなぁ、と。
こんなセリフ、たしかどこかのモデルも言っていたっけねぇ・・・(仮に思っていても公の場で言わないでしょ)
考え方が変わっただけで、人の表情というものはここまでかわるものか、と思う。
そのあたりは若いながらもさすがのエル・ファニング。

ただ、どうせなら純朴な少女から、あらゆる毒気を食み、狂気のモデルへと成長したジェシーを見たかったかなぁ。
おわりはどうも、なんか、ねえ?中途半端なカニバリズムとは。
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