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14の夜

14歳の夏休み。
教師の父は飲酒運転で事故を起こし自宅待機でウツウツとした日々を送っている。
絶望的にイケてない父に幻滅し、口うるさい母と、愚痴ばかりこぼす祖母にうんざりしながらタカシは部活にでかける。
でもまともに練習はしてない。イケてない友人とぼんやり日々をやり過ごす。
そんなある日、街に一軒だけあるレンタルビデオ店に、AV女優がサイン会にやってくるという噂を耳にする。

時代は1987年。ビデオレンタルはまだまだ高い時代。
映画では一本1000円くらい払ってたかな?
わたしがレンタル屋でバイトをしだした翌々年は、旧作3本で1000円。
田舎の方が高かったのかなぁ?それとも2年で過当競争になったのか。

主人公のタカシはある意味達観してる。
昨日まで自分たちよりも下に見ていた映画オタクたちが、自主製作映画で賞をとってから生き生きとしはじめたのを見て「自分たちの何もなさ」に途方に暮れる様子が、同じく何も取り柄がなかったわたしにはとても共感できた。
不良には派手さが、オタクたちには彼らの世界が、じゃあ自分たちはなんなんだ?
何があるんだ?未来は明るいのか?
どう考えても何もなくて、未来もそう明るくなさそうだ、と気づいて、絶望までは行かないまでも、「どうしたらいいんだ?」という思い。
ああ、なんか・・・イタイわ・・・

でもそう暗くはならないのは主人公が14歳の男子、という点。
そう、この年代の男子は基本的にアホなんである。
自分には何もない、と感じる繊細な心を持ちながらも、性への興味に比べればそんなこと屁でもないのである。
店に告知がないAV女優がサイン会をするという噂を信じるアホさ加減。
しかもサイン会は夜に行われ、12時過ぎたらおっぱいを吸わせてくれるらしい、という、信じる要素がひっとつもないことを、まさかな~と思いながらも信じてしまうアホさ(純粋とは違うよなー)

男の子って、アホだよな~

と、しみじみ感じいる映画なのだった。


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タカシのダメ父は光石研が演じているのだけど、この父親が本当にダメな人で。
でも「お前が格好悪いのは俺のせいじゃないぞ」と息子にはっきり言える、ちゃんとした大人というのがよかったな。
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COMMENT 2

ukkey  2017, 02. 06 [Mon] 22:37

うわ、何コレ、面白そー。見たい。
・・・ええ、地元では3ヶ月遅れでも来ない映画だねぇ。
宮崎市内まで行くと見れるかもしれんが、まだ公開未定だった。
あああああーーー見たいーー!!!

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やぶ  2017, 02. 07 [Tue] 13:34

To ukkeyさん

名古屋でも駅裏の単館系映画館のみ。
それでも評判は良かったらしく、細々と一日1回、一ヶ月くらい上映してた。

感想では思い切りはぶいたけど、友達とのやりとりも相当くだらなくておもしろくて、毒がある。
盛りだくさんな一夜を過ごして、主人公の人生が今後どう変わるのか、それとも変わらないのか、ってとこもいろいろ想像しがいがある。
宮﨑でもやるといいね~
ていうか、そろそろ転勤じゃない?笑

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