無垢の祈り

10歳の少女フミは学校でいじめを受けている。
家でも義父が暴力をふるっている。
母は宗教にのめりこみ、フミの安息の場はない。
世間では生きたまま人の骨だけを抜き取るという殺人事件がおこる。
フミはその現場をめぐる旅をはじめる。そしてあるメッセージを現場に書き残す。

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これほどまでに救いのない映画も珍しい。
家庭内暴力や骨を抜き取るシーンの残酷さもさることながら、フミが性的虐待を受けるシーンは気持ち悪さしかない。
そのシーンには、操り人形が使われていて、生身のフミは離れた場所からそれを見つめている、という手法がとられている。
少しずつ、殺されていくような苦しさ。人形の動きが本当に生きているみたいで、辛さが余計に募る。

中途半端な救いは救いにならない、とは思うけれど、やっぱりもう少しなんとかならないのか、と気が滅入ることこの上ない映画だった。
ただ、自転車で疾走するシーンや、工場の夜景、音の使い方などうまいな、と思う部分も。
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