雌猫たち

ロマンポルノ・リブート第三弾、白石和彌監督作。

この企画の前二作品を見て、どうしてもひっかかったのが「10分に一度の濡れ場」という制約。
これを入れるために物語に無理がでてしまっていたような気がした。
が、この映画ではそれをより自然に見せる手段をとった。
主人公たちの職業がデリヘルなんである。
これで時間場所を問わずに濡れ場を入れても違和感が和らぐ。

雅子と結衣、里枝は同じデリヘルで働く同僚。
雅子はいわゆるホームレス状態。ネットカフェをねぐらにしている。
結衣はシングルマザー。イケメンに惚れやすく、息子には暴力をふるっているようだ。
里枝は主婦で、金田という妻を亡くした老人に気に入られ、時々話し相手をしている。

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この短い上映時間の中にはそのほかにも10年外に出ていないマンションオーナー、格安でシッターをしている青年、売れないヤク中芸人、デリヘルの使いっぱしり、デリヘルのどこか憎めない店長が登場する。
盛り込みすぎの感はある。時間があまりに短すぎて、深い部分までは掘り下げられない。
それでも見終わった後には人間が抱える孤独の深さと、それをわかっていながらも時々求めたくなるぬくもりの大切さ、女たちのたくましさが残るのだ。
ロマンポルノというよりは、ごく普通の群像劇といった趣き。
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